3段開花から収穫開始までは、茎葉や花の成長に加えて、果実の成長が本格的に始まり、水とともに肥料の要求量が増加する時期です。また、光合成が低下し樹勢が低下しやすい厳寒期に備えて根張り・株つくりの重要な時期でもあります。"3段開花から収穫開始までの栽培管理のポイントと注意点" を、分かりやすくご紹介します。優良農家の方でも、見落としていることがあるかもしれません。収量を伸ばしたい方必見です。
目安:昼温23-28度、夜温12~20度(夜温はできるだけ低く)
温度の調整が可能な時期は、温度管理により樹勢や栄養成長と生殖成長のバランスを調整することをお勧めします。
樹勢を弱めたい場合はハウス内温度を高めに、生殖成長に傾けたい場合は昼夜の温度較差を広げる。
栄養成長に傾きやすいこの時期は、昼夜の温度較差を大きくするため、昼温を高めに、夜温を低めに設定。
例)昼温:25度→26~28度、夜温:18度→16度(高温期は夜温の調整が困難ですが)
ハウス促成栽培では、長期にわたり樹勢、栄養成長と生殖成長のバランスを保つとともに、安定した着果数を維持することが多収の必要条件です。そのためには摘果が重要。
着果量が多ければ、樹勢低下→小玉果・空洞果
着果量が少なければ、樹勢過多・栄養成長過多→乱形果
大玉トマトの1果房当りの着果数の目安は3~5個ですが、樹勢や品種により調整することが重要です。
3段開花(1段目の果実が肥大開始)を目安に灌水を始め、樹勢を確認しながら、徐々に潅水量を増やします。
具体的に灌水ポイントを要チェック。
茎葉や花の成長に加えて、果実の成長が本格的に始まるこの時期は、必要とする肥料成分が増加するだけでなく、肥料バランスも大きく変化します。植物分析に基づく肥培管理が鍵です。PsEco植物分析では、トマトが必要とするチッソ・リンサン・カリ・カルシウム・マグネシウムから微量要素に至るまで適正に吸収できているか分析し、また、吸収できていなければその原因を解明して最適な追肥・葉面散布のメニューを提案します。
活着後から3段開花期までの肥培管理では、①発根促進、②栄養成長抑制、③カルシウム・微量要素の欠乏対策が課題でしたが、3段開花以降は更に**④理想的な葉づくり、⑤株づくり、⑥果実肥大促進が重要になります。
①発根促進のための追肥と葉面散布
団粒構造と保肥力改善に働く事で知られている団粒構造と保肥力改善に働く事で知られている腐植酸は、実は土壌微生物の活性化にも非常に効果的です!有機物の分解や団粒構造の形成、肥料の分解や作物の養水分吸収の促進、土壌病害の抑制と根の保護、土づくりと作物の生育には微生物が大きく関係しています。肥培管理と併せて、微生物資材および微生物を活性化させる資材の活用が必須です
②栄養成長抑制のための追肥と葉面散布
吸収効率の高い亜リン酸とリン酸の代謝を促進してくれる酵素の相乗効果で生殖成長型の草姿!
③カルシウム・微量要素の欠乏対策のための追肥と葉面散布
-キレートカルシウムによる、茎葉強化(例)PSカル
カルシウムやホウソが不足すると尻腐れ・芯腐れ・葉先枯れ・ガク焼けなどの欠乏症状が発生することは知られていますが、実は病気に対する免疫力・果実の日持ち、更には食味にも影響します
写真2 尻腐れ
④理想的な葉づくりための追肥と葉面散布
⑤株づくりのための追肥
健全な株づくりには、アミノ酸・微量要素による有効微生物の活性化がポイント!
⑥果実肥大促進と登熟促進のための追肥と葉面散布
とにかく!早期予防・早期防除で、多発・まん延させない事が重要です。後手にまわってしまい、多発・まん延してからでは防除は困難です。さらに!薬剤抵抗性にも注意したローテーション散布が必要です。
葉かび病
<症状や発生要因>
<対策>
灰色かび病
<症状や発生要因>
<対策>
写真5 灰色かび病
うどんこ病
<症状や発生要因>
<対策>
写真6 うどんこ病
タバココナジラミが媒介するトマト黄化葉巻ウイルスが各地で問題になっています。ウイルス病は感染してしまうと治療方法がありません。いかにタバココナジラミを叩くかが鍵です。定植後の生育初期に感染することが多いので、定植時からの防除が重要です。さらに!薬剤抵抗性にも注意したローテーション散布が必要です。
コナジラミ
<症状や発生要因>
<対策>
アザミウマ
<症状や発生要因>
<対策>
ハスモンヨトウ
<症状や発生要因>
<対策>
1.齢期が進むと農薬の効果が低下するため、 若齢期にうちに防除することが重要
2. RACコードを活用したローテーション散布による防除
例)アタブロン乳剤(RACコードⅠ:15)→フェニックス顆粒水和剤(RACコードⅠ:28)→ディアナSC(RACコードⅠ:5)
3. ハウスでは、天窓やサイドなどの換気部に防虫ネットを張って、外からの侵入を防止する
4. 黄色灯(防蛾灯)も効果あり
5. ハウス周辺の雑草に寄生するため除草する(意外と怠りがち)
オオタバコガ
<症状や発生要因>
<対策>
1.果実に侵入する前の 若齢期にうちに防除することが重要
2. RACコードを活用したローテーション散布による防除
例)アタブロン乳剤(RACコードⅠ:15)→フェニックス顆粒水和剤(RACコードⅠ:28)→スピノエース顆粒水和剤(RACコードⅠ:5)→アニキ乳剤(RACコードⅠ:6)
3. ハウスでは、天窓やサイドなどの換気部に防虫ネットを張って、外からの侵入を防止する
4. 黄色灯(防蛾灯)も効果あり
5. ハウス周辺の雑草に寄生するため除草する(意外と怠りがち)
トマト及びミニトマトの防除はマルハナバチや天敵への影響を考慮して行うことが重要です。農薬の使用については、各都道府県(病虫害防除所)の指導をご確認下さい。
上記の使用例では、トマトとミニトマトの両方に登録された農薬を記載しています。
"3段開花から収穫開始までの栽培管理ポイントと注意点" については以上です。
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