点滴灌水チューブ(以下、点滴チューブ)の寿命を縮める「目詰り」と「傷」、諦めて買い替えていませんか?注意すべきポイントと寿命を伸ばすための対策を、分かりやすくご紹介します。
目詰りの3つの原因
物理的な目詰り(本記事)
化学的な目詰り(液肥の結晶化予防など):別ページ
有機質液肥の粘性による目詰まり :別ページ
傷
誤った収納方法による破けや穴あき(別ページの「点滴灌水チューブの選び方と特製巻き取り器」をご確認下さい)
圃場での虫食いやハサミ作業(点滴チューブ用接続コネクターによる処置:PsEcoのECサイトにて商品をご確認頂けます)
目詰りは、かん水ムラを生じさせるため、生育のバラツキや生育不良を招きます。砂やノロによる「物理的な目詰まり」の対策を押さえておきましょう!
水質に含まれる砂やノロ:藻類(写真1)によって、点滴チューブの吐水口(水がポタポタと出てくる箇所)が詰まる現象のことです。
写真1 点滴チューブに詰まった砂とノロ
写真2 ディスクフィルター2インチ
写真3 ディスクエレメント(円盤が積み重なった構造)
写真4 水圧計(点滴チューブの種類によって許容圧力が異なる)
点滴チューブの使用に適したメッシュ数は140メッシュ(100ミクロン)です! 意外と誤ったメッシュ数のものを取り付け、点滴チューブの寿命を縮めているケースを目にします。
点滴チューブによる灌水量と水質中のゴミの多さから、どのサイズが適しているのか選び方を、PsEcoショップにて分かりやすくご紹介しています。
2インチ=50ミリ、1.5インチ=40ミリ、1インチ25ミリ
ため池や川の水を水源とする場合は、砂やノロなどのゴミの混入を少しでも減らすため、上水からの給水を行って下さい!
ため池(写真5)の場合、ノロの繁殖を軽減するためには遮光対策(日よけ)が有効です。
上水からの給水を行う際、給水口にネットを被せてゴミの吸い込みを軽減して下さい。尚、川の水の場合は、ネットを被せたコンテナ(写真6)で1度ろ過した後、給水する工夫がコツです。
写真5 上水からの吸水
写真6 ネットを被せたコンテナ
写真7 点滴チューブの末端を縛っている様子
写真8 例:THC-TAP-13
写真9 例:TDV
上記の1.~4.の対策を行っても、どうしても目詰りが生じてしまう場合→短期間での点滴チューブの買い替え対応が必要です。
PsEcoショップでは、安価で短期間の交換に向く点滴チューブもご紹介しています。
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